捻じ立て技法  *各人の力や手の使い方によって別様の捻じ立ての方法もある。

 *土を回す轆轤成型と異なって、捻じ立ての場合は人間が土の周りを回って成型する。司馬遼太郎は藤田重良右衛門の輪積みを見て、その
技術が平安の時代から伝承されていることを「奇跡」ではないかと言い、「大型のにしき蛇ほどにまるくながくした粘土を、自分に捲きつけるようにして、自分がいわば轆轤になり、形成(つくる)べき器物のまわりをしなしなとまわって、壺なら壺に形成してしまうのである」と述べている(『街道を行く 越前の諸道』)。

底造りから始める

土を殺す、底を締める(空気を抜く)

この時、完成品をイメージして底を仕上げる

回りながら、周囲の余分な土をとる。人間が正しく回らないと丸くならない

作るものの大きさによって、太さを決める

土をねじ込んでいく。左手をしっかり固定しないと作品の造形も不安定になる

土は1段でも何段でもよい。作るものによって調整する
今回は2段で成型する

土を1枚に繋げていく。親指の先を土の内側に入れ、人差し指を鍵の形にして返す。土の厚みが均一になるようにする。

左手でしっかりとおさえ、親指をシャクトリ虫のように動かして、体を後ろに動かしつつ、右手は鍵の形で内側にはみ出てきた土を上にのばしていく。
次に外側を締める(繋げる)

底をギュッと締める。これがゆるいと、壷などは乾燥途中で割れてしまうか、焼いている最中か乾燥途中に寸胴の壷になってしまう。

上の土を取り除いてそろえる
コテを使うために外側だけ水で濡らす

コテは通常、縦10センチ、横30センチの板を使い、土に当たる部分は円形にする。

土に当てて、扇のように動かすのがポイント。

伸ばすときは体を後ろに進める(左手4本で)

時々、水で濡らす
コテに土がつく

上の部分を締めはじめる。コテを使いながら、親指だけ外に出して引っ張りあげる。
指を段々抜いていく(2本)
(1本)
余分な土をとる
形を整え、最後に穴を開ける。
 

上の画像のものではないが、完成品(焼締自然釉の火もらい)

 
天井部分を内側からのぞいたところ。捻じれているのが分かる。
 

*これらの一連の作業中、内側は絶対に水で濡らしてはいけない

*大西政太郎『陶芸の伝統技法』によると、「捻じ立て」よりも「輪積」という言い方が一番新しいらしい。

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